2010年06月16日
「猿は猿、魚は魚、人は人」

江口克彦氏の著作は「上司の哲学」で衝撃を受けて以来、たまに読ませていただきますが、大変勉強させていただく部分が多いですね!
本書は松下幸之助さんのメッセージだけではなく、その「翻訳本」と解釈すればよいのではないかと思います。(この本とは関連しないと思いますが、最近哲学系の翻訳本が多いですね。情報量やエッセンスは当然原書が最も充実しているのですが、日本人の知能が低下したのかな…と心配になるときはあります。)
松下幸之助さんの根本理念には「人間大事」があり、それは「顧客大事」「社員大事」を包括する概念であるということです。決して「数字大事」ではありません。
そして自ら自身が上手く行った要因として、以下の9つを挙げたとのことです。
1.電気に関する仕事が時代に合っていたこと
2.人材に恵まれたこと
3.理念を掲げたこと
4.企業を公のものと考えたこと
5.ガラス張りの経営を行ったこと
6.全員経営を心掛けたこと
7.社内に派閥を作らなかったこと
8.方針が明確であったこと
9.自分(社長)が凡人であったこと
私は凡人以下の人間ですが、改めてひとつひとつ、精進していかねばなりません。