魔の味「インドの青鬼」

株式会社アロンジェ小林永

2010年08月07日 17:33

私は自他共に認めるビール党兼日本酒党だったのですが、「ビール党」の看板をまことに遺憾ながらはずさねばならないことに相成りました。



とあるところで目にして非常に気になっていたこの地ビールは「インドの青鬼」という強烈なインパクトを持つ名前のペールエール・ビールです。

何でも植民地のインドに住む英国人のために、日持ちのするビールとして作られたことが醸造のはじまりであり、その苦さは通常の2倍であるということで、まさに苦味を愛するビール党なら虜になる「魔の味」であるということでした。

早速地ビール検索で上位に位置し、コンテンツ及び店長様の信頼性が高いと感じられるクラフトビアーズ様にて鋭意オンライン購入し、ビール党としてのレビューを残そうとしたところ、見事に轟沈しました!
これは私には苦すぎます!ホップの華やかな香りと苦味の調和、というよりは苦味しか感じませんでした。そしてその苦味がボディ・ブローのように舌に蓄積されていきます。飲めば飲むほどに苦くなるビールははじめて飲みました。これが植民地の味であり、英国貴族の栄光を体現した味なのでしょうか。帝国主義時代の骨太な味わい、といわれれば納得する気もしてきます。何せ苦すぎますが。

戦後民主主義時代の私は遺憾ながら「インドの青鬼」の前に完全に敗北したわけですが、「我こそはビール党であるぞ」という猛者の方はぜひ下記のウェブサイトからチャレンジをして頂きたいと思います。私はチャレンジする方を応援します。

クラフトビアーズ ヤッホーブルーイング「インドの青鬼」
※単品から注文できるので便利です。

ちなみに、当社もう1名のビール党に「インドの青鬼」を試飲してもらったところ「別に美味しいよ」とのことでした。一瞬彼には苦味の感覚が全く欠如しているのではないかと勘ぐりましたが、おそらく違うのでしょう。そこには超えることのできない高い壁がありました。

敗残者である私は今後日本酒党のみで自称していきたいと思います。一年岩をも通すの心境で精進していかねばなりません。

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