検索エンジン時代の終わり?Yahoo!→Google→?

株式会社アロンジェ小林永

2010年07月28日 08:51

Yahoo! JAPAN - プレスリリース ― Yahoo! JAPANの検索サービスにおけるグーグルの検索エンジンと検索連動型広告配信システムの採用、ならびにYahoo! JAPANからグーグルへのデータ提供について

Yahoo!JAPANが独自の検索テクノロジーからGoogleの検索エンジンに切り替えることを発表しました。実際的に時期はどうなるかわかりませんが、このことによりこれまでGoogle37%、Yahoo53%となっていた検索シェアの内、実質9割をGoogleが握るということになります。

最近は特にYahoo!Search Technologyの頻繁な変更により、ECサイトにおいて検索順位が不安定になることが多くありました。毎日ディスプレイを見ては頭を抱えていたショップ様にとっては、非常な朗報であると言えるでしょう。

ただし、長期的な観点でいけば、日本における検索エンジンという概念自体の終わりが始まったと考えることもできます。
寡占化された検索技術が、逆に顧客満足の視点を忘れたときには、他の検索サービスあるいはソーシャルメディアが一気に台頭してくることが想像に難くありません。イノベーションが起こる土壌が生まれた、といえます。

日本における検索テクノロジーの競争相手が少なくとも目の届く範囲にはいない状態で、果たしてGoogle(Yahoo!Japan)が、抜本的なサービスの向上をどこまで実現できるのか。注目してみたいと思います。

モバイル、その他電子媒体などに日本の主力媒体がスライドしていくことも考えられますね。

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