「名著で学ぶ戦争論」
個人的に書店は究極のセグメントが可能だと思っているのですが、京都では大垣書店さんなどは上手くされているな、と感心しています。
●Bivi二条の大垣書店
●イオンモールHANAの大垣書店
●烏丸三条の大垣書店
それぞれに揃えている本の種類が全く異なります。
「この前烏丸の大垣にあったよね」などと油断しているとしっぺ返しを食らうことも多々あります。
最近読んだ本
「名著で学ぶ戦争論」。これは関東出張の前の京都駅構内で購入しました。
文庫なだけに2時間で読めると思っていたら認識が甘く、意外に骨太でした。
紀元前から20世紀まで古今東西「戦争」をテーマにした文献をサマリー(要約)として紹介しています。
紹介している文献の中には、あまり一般には知られていなかったり、邦訳が為されていない文献もあるため、全体的な「戦争論史」を俯瞰することができます。
実際的に各文献に割かれているページ数は5~6ページにすぎないため、この本のメリットはあくまで俯瞰ができる、という点のみにあると思いますが、逆にこのメリットを文庫本で実現していることには敬意を表します。
「戦略」という概念や言葉は過去の戦争史から生まれてきており、最近は特に仕事においても重要な概念となります。リデルハート、クラウゼヴィッツ、孫子、コリン・グレイなどの戦略に対する考え方を知ることで、確かに活かせる部分は多いだろうと感じます。
ただし、本当に知見を得るには原著を当たる必要がありますね!
余談ですが、こういったテーマで個人的におすすめしたいのは
「敗者の戦後」です。
現代、「戦争論」を考えるに当たり「戦後論」を含めることは必須ではないでしょうか。
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